STDデータベース:ケジラミ症

  • ≫どんな病気 -概要-
  • ≫どうしてうつるの?
  • ≫どんな症状が出るの?
  • ≫対処法について
  • ≫予防法について

どんな病気? −病気の概要−

●かなり激しいかゆみ

陰毛が直接接触することにより、シラミの一種である「ケジラミ」が感染します。とても激しいかゆみが生じます。

●性行為以外でも感染!?

性行為の際の接触感染がほとんどですが、毛布やタオルなどを介して、間接的に感染することもあります。

●剃る?それとも薬で退治?

治療はケジラミの寄生する場所の毛を全部そるのが確実ですが、無理な場合は、シラミの治療薬として認可されたシャンプーやパウダーを使って治します。

●風俗で多い!?

なかなか予防ができないので、うつりやすいケジラミ。でも、ちゃんと治療すればすぐに退治できます。

ケジラミに気がついたら、病院にいかなくても、自分で治療することができるよ!ただし!他の病気にかかっていないか、検査もしてみてね。

どうしてうつるの? −感染について−

● 陰毛どうしの接触で感染します

・「ケジラミ」は吸血性昆虫で、体長1mm前後のシラミの一種です。主に陰毛に寄生して人間の血を吸います。
・ 陰毛どうしの接触感染が主なものですが、肛門周囲の毛、わき毛、胸毛、太ももの毛などに寄生することもあります。
・性行為以外に、毛布やタオルなどを介して、間接的に感染することもあります。

どんな症状がでるの? −病気の症状−

ケジラミは主に陰毛に寄生しますが、肛門周囲、わき毛、胸毛などの体毛や、 時には頭髪にも寄生します。
【主な症状】 感染部の激しいかゆみ
※ 何も感じない人もいます。
※ かゆみがあるが、湿疹は出ないのが特徴です。
※ 下着に黒色の点状のしみ(ケジラミの血糞)がつくことがあります
家族やパートナーなど、身近な他人へ簡単に感染するので、速やかな処置が必要です。

●口周辺への感染

オーラルセックスによるのどへの感染はありませんが、口周辺のひげに感染する場合が考えられます。

ケジラミってどんな虫?
ケジラミは吸血性昆虫です。ケジラミの体は、少し茶色がかった白色で、形は円形に近く、触覚を持つ小さな頭部と3対の脚があります。体長は、メス成虫で1.0〜1.2mm、オス成虫で0.8〜1.0mmです。 卵は灰色がかった白色で光沢があり、毛の根元近くに産みつけられ、セメントの様な物質で固定されます。卵は1週間程度でかえり、成虫になって死ぬまで約1ヵ月のサイクルです。その間に30〜40個の卵を産みます。ケジラミは他のシラミ類と同じく、激減していましたが、1990年代中頃から感染者数が増加の傾向にあります。人に寄生するシラミには、他に「アタマジラミ」や「コロモジラミ」があります。

●男性にはどんな症状? −お客さんのココをチェック!−

パンツに茶色の点々がついている、などあったら要注意! ケジラミはシャワーやお風呂にはいっても落ちません。目で見てわかる場合もあります。

どんな対処法があるの? −病気の対処法−

●対処の方法について

病院へいく
明らかに感染している自覚症状がある場合は、
医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。
簡単に他人へ感染するので、速やかに対応しましょう。

検査について

患部の視診を行い、ケジラミやその卵の確認を行います。

症状が出るまでと検査のタイミング

●病院を受診する場合

激しいかゆみがあったり、自分でケジラミを見つけたら、医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。
簡単に他人へ感染するので、速やかに対応しましょう。

受診科
皮膚科、婦人科(産婦人科)、性病科
診療費用は?
診察料:3,000〜5,000円
検査代:2,000円
薬代:3,000円〜(薬局で購入)
(上記は、保険適用でない場合のおよその金額です。保険適用の場合は上記金額の3割負担となります。保険適用されるか否かについては、病院の治療方針などによって、様々です。)

●治療について

一番確実な方法は、ケジラミの寄生している場所の毛を全てそることです。
ケジラミの寄生場所をフェノトリンパウダーやフェノトリンシャンプーで洗い落とし、殺虫することを繰り返します。

感染していると診断された  
2週間ほどパウダーやシャンプーなどの薬剤を使用します ・フェノトリンパウダー(スミスリンパウダー)
・フェノトリンシャンプー(スミスリンL)
※市販薬として販売しています。
症状が無くなった ケジラミと卵が全て駆除され、かゆみの症状がなくなれば治ったことになります。

パウダーの場合は、ケジラミの寄生場所に適量を散布し、1〜2時間後に洗い落とします。
シャンプーの場合は、3〜5ml を陰毛に塗り、5分後に洗い落とします。
これらの薬剤は卵には効果が弱いので、卵がかえる期間を見込んで、3〜4日ごとに3〜4回繰り返します。

陰毛以外にも寄生していないか注意してください。 人から離れたケジラミはある期間(48時間程度)生存している可能性があるので、 衣類や寝具などを、熱処理やドライクリーニングすることをおすすめします。

どんな予防法があるの? −病気の予防法−

コンドームでは感染を防ぐことができないため、ケジラミの効果的な予防策はありません。
タオルやシーツを介してうつることがあります。

他の性感染症との合併症に注意
ケジラミ症と同時に他のSTD(性病)に感染していることも多いため、
梅毒やHIV(エイズウイルス)などの検査を行うことが望まれます。

パートナーの検査の必要性は?
感染後1〜2ヵ月後に症状が出るため、1〜2ヵ月前に性交渉のあったパートナーの検査も必要です。
性交渉以外の感染もあるので、家族内での感染がないか調べることも重要です。